Arista 7500R3シリーズ・ユニバーサル・スパインとクラウド・ネットワーク
次世代の大規模な仮想化およびクラウド・ネットワーク向けに設計されたArista 7500R3シリーズのモジュール型スイッチは、7500Rシリーズ・ユニバーサル・スパイン・スイッチの第3世代です。400Gと100Gの密度、インターネット規模のテーブル・サイズ、包括的なL2とL3の機能を備えています。EOSの高度なネットワーク監視、高精度タイミング、VXLANネットワーク仮想化、EVPNの機能と、システムやラインカードを多彩に選択できる豊富なハードウェア・リソースを組み合わせ、持続的な投資保護をサポートします。
7500R3シリーズは、セグメント・ルーティング、MLAG、ECMP、EVPN、VXLANのテクノロジにより、非常にスケーラブルなネットワーク設計を実現できます。
Arista 7500R3シリーズのFlexRoute™エンジンとEOS NetDBは、低消費電力と高速コンバージェンスでインターネットIPルーティング・スケールをサポートするスケーラビリティを提供し、100万以上の経路にスケーリング可能です。
アリスタのアルゴリズムACLは、拡張されたパターン・マッチングによる柔軟で大規模なアクセス制御を可能にし、sFlowではすべてのインターフェイスを最大転送容量でサンプリングでき、追加のフィルタリング機能も使用できます。
7500R3のアーキテクチャの特長:
- 投資保護 - ラインカードの後方互換性と前方互換性
- 一貫性のある7500R3シリーズ・アーキテクチャにより、シームレスな移行が可能
- 分散パケット・プロセッサで転送容量をリニアにスケーリング
- FlexRoute™による低電力消費のインターネット・ルート・テーブル・スケール
- アルゴリズムACLやインバンド・ネットワーク・テレメトリなどのプログラマブル機能を備えた柔軟なパイプライン
- システム全体の状態監視
- トラフィック要件の厳しいシナリオに対応可能な高帯域幅でインテリジェントな動的ディープ・バッファ
- 仮想出力キューでヘッド・オブ・ライン・ブロッキングを回避
- 100%効率の冗長性および一貫した低レイテンシーと低ジッタを実現するセルベースのファブリック
- 最適化されたマルチキャスト転送
- リアルタイムの監視とトラブルシューティングを可能にする1フロー最大16分類の包括的なカウンタ
- QOSファブリック・フェアネス - ファブリック・ミラーリングの機能強化でホットスポットを排除
高パフォーマンス・ユニバーサル・スパイン
- ノンブロッキングで230Tbpsのシステム容量
- 高密度10/25/40/50/100/400Gイーサネット
- ワイヤスピード400Gポート288個
- ラインカード1枚に最大16GBのウルトラ・ディープ・バッファ
- 3.5マイクロ秒のトップクラス低レイテンシー
- ラインカード1枚あたり9.6Tbpsのファブリック容量
- ポートとCoSごとの仮想出力キューでヘッド・オブ・ライン・ブロッキングを排除
Arista EOS
- 単一バイナリ・イメージ
- きめの細かい完全なモジュール型のネットワークOS
- インターネット・ピアリングを可能にするスケーラブルなコントロール・プレーン
- bash、python、C++、GO、OpenConfigで拡張可能なプラットフォーム
- 耐障害性に優れた自己回復ソフトウェア
- 豊富なストリーミング・テレメトリ・ソリューション
- 10年以上に及ぶEOSイノベーションとRシリーズ・アーキテクチャの経験
スケーラブルなクラウドおよびサービス・プロバイダの設計
- 高速なコンバージェンスを可能にする包括的なスイッチングとルーティングの機能セット
- IXプロバイダとクラウドWANに対応するセグメント・ルーティングとEVPNサービス
- IPv4とIPv6のオーバーレイとアンダーレイのサポート
- インターネット規模のIPv4とIPv6のフォワーディング・テーブルで最大250万の経路に対応
- 大規模なIPv4/IPv6、ACL、QoSで柔軟なプロファイルをサポート
- 最大48Bppsのワイヤスピード転送
- CloudVision®のプロビジョニングと自動化
- 次世代データセンター向けのVXLANと256wayのマルチパス
- LANZによるマイクロバースト検出
- 大容量ネットワークのセキュリティとアプリケーション監視を可能にするAccelerated sFlow
- 大規模なフローとパケットのフォレンジックに対応するインバンド・ネットワーク・テレメトリ
- CloudVisionによるワークフロー自動化とオーケストレーション
Arista 7500R3シリーズの仕様
Arista 7500R3シリーズのモジュール型スイッチは、230Tbpsのシステム・スループットで業界最高のパフォーマンスを提供し、非常に大規模なデータセンターの要件に対応します。7500Rシリーズでは多彩なシステムを選択でき、4枚、8枚、または12枚のラインカード・モジュール、2枚のスーパーバイザ・モジュール、6枚のファブリック・モジュールが提供されます。継続的な運用を実現できるように設計され、システム全体のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを監視し、保守とプロビジョニングを簡素化して単一障害点を回避するハードウェア・アーキテクチャにより、すべてのコンポーネントのホットスワップが可能な高可用性をサポートしています。
Arista 7500R3シリーズのアーキテクチャ
Arista 7500R3シリーズは、100%効率の大容量バッファ仮想出力キュー(VOQ)アーキテクチャを採用することによって、HOL(ヘッド・オブ・ライン)ブロッキングを回避し、輻輳が非常に激しいネットワークにおいてもパケット損失を実質的に回避します。高度なトラフィック・スケジューラが、重み付け均等化キューイング(WFQ)、固定優先度、ハイブリッド・スキームといったキュー規則に厳格に従いつつ、すべての仮想出力キュー間で帯域幅を均等分配します。これによってArista 7500R3は、リアルタイム、マルチキャスト、ストレージ・トラフィックの負荷が混在する、非常に厳しいデータセンター要件に容易に対応しながら、低レイテンシーを実現できます。
7500R3システムの比較:
Arista 7500R3シリーズは、コンパクトなシステム設計で提供され、12、8、4スロットから選択でき、10Gから400Gの広範なワイヤスピード・ポートで構成できます。400Gポート1個あたりの消費電力を25W程度に抑える効率的な設計によって総所有コストを削減でき、最適なデータセンター環境を作るための前面吸気/背面排気のエアフローによって、高い信頼性、密度、電力効率を実現しています。
Arista 7500R3シリーズ
システム・パフォーマンス | |||
---|---|---|---|
7512R3
|
7508R3
|
7504R3
|
|
説明 | 高密度、低消費電力でノンブロッキングのイーサネット・スイッチング・システムを実現 | 高密度、低消費電力でノンブロッキングのイーサネット・スイッチング・システムを実現 | 中規模展開に最適な筐体 |
スイッチング容量 | 230Tbps | 153Tbps | 76.8Tbps |
ラインカード容量 | 9.6 Tbps | 9.6 Tbps | 9.6 Tbps |
10Gインターフェイス | 864 | 576 | 288 |
25Gインターフェイス | 864 | 576 | 288 |
40Gインターフェイス | 432 | 288 | 144 |
50Gインターフェイス | 864 | 576 | 288 |
100Gインターフェイス | 432 | 288 | 144 |
400Gインターフェイス | 288 | 192 | 96 |
転送レート | 48 Bpps | 32 Bpps | 16 Bpps |
合計バッファ | 96GB | 64GB | 32GB |
ラック・ユニット | 18 | 13 | 7 |
エアフロー | 前面吸気/背面排気 | 前面吸気/背面排気 | 前面吸気/背面排気 |
7500R3モジュール型シャーシは、さまざまな密度とスピードの7500Rラインカードの組み合わせに対応できます。
7500R3のラインカードの比較:
7500R3シリーズでは、多彩なスピードと密度のラインカードを選択でき、ワイヤスピード100Gと40Gのポートを最大36個、400Gのポートを最大24個使用することができます。いずれの400Gインターフェイスでも25Gや50Gの速度も選択できるので、非常に高い柔軟性が得られ、データセンターを次世代イーサネットのパフォーマンスにシームレスに移行できます。
7500R3-24P |
7500R3-24D |
7500R3-36CQ |
7500R3K-36CQ |
|
---|---|---|---|---|
ポート | 24 400G OSFP | 24 400G QSFP-DD | 36 100G QSFP | 36 100G QSFP |
400Gの最大数 | 24 | 24 | - | - |
100Gの最大数 | 96 | 96 | 36 | 36 |
50Gの最大数 | 192 | 192 | 72 | 72 |
40G>の最大数 | - | - | 36 | 36 |
25Gの最大数 | 192 | 192 | 96 | 96 |
10Gの最大数 | 192 | 192 | 96 | 96 |
ポート・バッファ | 16GB | 16GB | 8GB | 8GB |
スイッチング容量 | 9.6 Tbps | 9.6 Tbps | 3.6 Tbps | 3.6 Tbps |
転送レート | 4Bpps | 4Bpps | 2Bpps | 2Bpps |
アルゴリズムACL |
あり |
あり |
あり |
あり |
Accelerated sFlow |
あり |
あり |
あり |
あり |
高度にモジュール化された信頼性の高いExtensible Operating System(EOS)を、動的でスマートなディープ・バッファ・アーキテクチャと仮想出力キューに組み合わせることによって、パケットロスのない転送、低レイテンシー、ワイヤスピードのパフォーマンスを実現しています。Arista 7500R3のラインカードは、スケーラブルでハイ・パフォーマンスなデータセンター・ソリューションに最適です。
スケーラビリティ:
7500R3シリーズの各ラインカードは、一貫性のある機能を備えています。レイヤ2とレイヤ3のデータセンター・ネットワーク設計をサポートし、予測可能でリニアなスケーリングに対応します。アリスタのFlexRouteエンジンとIP/MPLS/VXLANの各種プロトコルのサポートにより、フル・インターネット・ルーティングを実現します。
ポート |
7500R3 シリーズ |
7500R3K シリーズ | |||
---|---|---|---|---|---|
プロファイル | 分散 | L3 | 分散 | L3 | L2 |
MACアドレス | 448K | 128k | 736K | 160K | 1.4M |
IPv4ホスト・ルート | 896K | 256K | 1.4M | 320K | 2.8M |
IPv6ユニキャスト・ホスト・ルート | 224K | 64K | 368K | 80K | 736K |
IPv4ユニキャストLPMルート | 704K | 1.3M | 1.2M | 2.5M | 128K |
IPv6ユニキャストLPMルート | 235K | 440K | 411K | 821K | 42K |
マルチキャスト・ルート | 448K | 128K | 736K | 160K | 1.4M |
ACLエントリ | 24K | 24K | 24K | 24K | 24K |
最大ECMP | 256-Way | 256-Way | 256-Way | 256-Way | 256-Way |
Product Overview
Data Center Networking with EVPN
- .Multi-Tenant Multicast Services
- .Line-Rate Encryption with Arista’s TunnelSec
- .EVPN Gateway for Hierarchical Multi-domain EVPN and DCI
- .Multihoming Models for Resiliency
- .VXLAN: Scaling Data Center Designs
Literature
- .FlexRoute
- .Big Buffers for Big Data Applications
- .Arista EOS Precision Data Analysis with DANZ
- .IP Storage Next Gen Platforms White Paper
- .Routing Architecture Transformations & Use cases
- .VXLAN: Scaling Data Center Designs
- .Scale Out Designs
- .Universal Cloud Network
- .100G Transceivers and Cables: Q&A
- .Leviton - 400G cabling
- .Arista Networks: Powering Swifter 400G Adoption Across Cloud and Enterprise Environments
- .EANTC 2019 EVPN and SR Interoperability Report